限界ニュータウン探訪記

資産価値暴落中! 千葉・茨城の投げ売りニュータウンで意識低い系田舎暮らし

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山武

 前回の「総武台団地」の記事でも触れたように、開発ブームが始まった1970年代初頭から、バブル崩壊後の90年代初頭頃までにおける新聞紙面上の不動産広告は、そのほとんどが、今日でもその名を聞く大手デベロッパーの手による大型分譲地や分譲マンションの広告である。当ブ
『成東松ケ谷団地』の画像

 70年代半ばから開発が始められた千葉県の限界分譲地は、既存の農村集落からは離れた山林や田畑の片隅に位置するものが多い。元々は土着の地主が所有していた山林や農地を、開発業者が取得して開発を進めたものだが、地主にしても、自宅から近い田畑や土地を優先して手放す
『山武市松尾町古和  農村集落の合間に出現した「ニュー集落」』の画像

 放棄分譲地というものは、当ブログでもこれまでいくつか紹介してきている。その中にはTwitter上で大きな反響を頂いた記事もあるが、実は僕はこれまで、訪問し、実際に踏査はしたものの、結局記事にすることなくボツにした放棄分譲地がいくつかある。確かに、誰も住むことな
『山武市松尾町山室  農村の片隅で買い手を待ち続ける放棄分譲地』の画像

 成田空港の経済圏である北総台地上の限界分譲地と比較すると、九十九里平野にある分譲地は空地の比率が高い。九十九里平野に造成された分譲地は、名目としてはあくまで別荘地として販売されたものが、地価狂乱の時代に、定住用の一般住宅用地として利用されたところが多い
『山武市小松  原野に還る旧分譲地』の画像

 【おことわり】現在、台風15号による停電の影響で、当ブログ管理者の自宅はスマートフォンのデータ通信、およびWi-Fi環境が事実上寸断されている状況のため、出先にてスマートフォンアプリを利用してブログ更新を行っております。そのため、本文を数篇に分けており、また誤
『台風15号 危険空き家の倒壊と植樹の倒木リスク【中編】』の画像

 当ブログでもたびたび訪問している千葉県山武市は、2006年に旧来の成東町、松尾町、山武町、蓮沼村の4町村が合併して誕生した新しい市である。合併前の4町村はいずれも農業を基幹産業とした人口規模の小さな自治体であったが、4町村とも80年代から90年代にかけて野放図な宅
『成東白幡ニュータウン』の画像

 60年代から80年代にかけて、千葉県で開発・造成された住宅地は、台地上の平坦な畑をそのまま宅地に転用したものも多いが、丘陵の山肌を切り崩して造成したものも多い。それは大掛かりな工事であり、いかに地価が安かろうとも、ある程度の資本力のある開発会社でなければ手
『山武市親田・川崎・戸田  谷間の限界分譲地』の画像

 前回、山武市横田の分譲地を「誰得ニュータウン」として紹介した記事にコメントを寄せて下さった読者の方より、この分譲地の近隣にある別の分譲地の模様をお伝えいただいた。山武市北部、旧山武町エリアにおいては、前回の「誰得ニュータウン」の分譲地は、別にあれが突出
『山武市埴谷  荒廃したまま利用される分譲地』の画像

 少子高齢化や人口減、都市構造の変化によって縮小が進むこれからの日本の住宅市場において、北総の限界分譲地は、一体どのようなポジションが求められているのだろう。どこにもポジションがないから坪1万円なんですよ、と言われれば返す言葉もないのだが、商品としての不動
『誰得ニュータウン』の画像

 山武市の蓮沼地区は、元は山武郡蓮沼村と呼ばれた一自治体で、2006年、周辺の山武町・成東町・松尾町と合併して消滅した山武郡最後の村制自治体である。1889年に蓮沼村が発足して以来、一度も周辺自治体と合併することなく細々と村制を続けてきた小村であったが、平成の大
『旧蓮沼村(山武市蓮沼) 人気のレジャー施設周辺に散らばるB級別荘地』の画像

 現在は周辺自治体と合併して山武市となった旧山武町は、古くから山武杉の産地で知られる、広大な杉林を抱えた丘陵と谷津田が残る静かな田舎町であるが、この町も、成田空港の開港前後からすさまじい乱開発の嵐が吹き荒れた町のひとつである。農地としても利用されていなか
『さんぶの森ホープヒルズ』の画像

 昨今は空き家問題と絡めて、住宅の供給過多の問題がよく取り沙汰される。特に大都市部から遠く離れた地方の小都市や農村では、築年数が経過し補修に多額の費用を要する古家を、無料あるいは10~20万円程度の破格値で入手した、などという話を耳にする機会もあり(僕自身も
『貸家の供給過多』の画像

 この4月で、僕達夫婦が八街に引っ越してきてからちょうど1年になる。東京を出て千葉の片田舎で暮らすことを考え始めたのは、その更に1年ほど前。以来、引越しに至るまで、僕達は日々物件情報と睨めっこし、休日には千葉まで足を延ばして、物件を下見する生活が続いていた。
『入居者が決まらない貸戸建』の画像

 少し前に、僕は自分のTwitterで、近隣に太陽光パネルが設置されてしまった分譲地の写真をいくつかアップしたら、予想もしなかった反応を頂いた。分譲地内の空地に太陽光パネルが設置されている光景は北総ではごくありふれたもので、その無神経極まりない設置ぶりは当ブログ
『山武市板中新田 太陽光パネルの脅威にさらされる分譲地』の画像

 千葉県道22号線を八街市内から山武方向に進むことおよそ8㎞。山武市埴谷の古い集落を抜けると、周囲は畑の他に杉林が目立つようになり、人家もまばらとなってくる。麻生新田はその名の通り古い開墾地だが、この先、松尾町方面に向かっては広大な山林が広がる地域で、ゴルフ
『山武市麻生新田 森林地帯のはずれの分譲地』の画像

 このブログで紹介している団地は開発時期が古いので、あまり凝った名付けがされているものはないのだが、近年開発された新しい住宅団地は、マンションの名前同様、妙に凝っているものが多い。 〇〇ニュータウン、などという名前はもはや時代遅れなのか、なんとかの丘とか
『湘南台団地  イメージ地名と古の小字』の画像

 前回紹介した山武市横田の森の中の分譲地を、更に最寄のバス停から遠ざかる北東方向へ進んだ先にも、より一層寂れた誰得ニュータウンがある。 元々快速もほとんどなく(早朝1本のみ)、不便で都心までの通勤には不向きであるとの評判である総武本線の八街駅から、1日数便の
『むつみ台団地/火野口台団地』の画像

 山武市の最北部に位置する横田地区。人知れず山武市のコミュニティバスの路線も姿を消し、交通手段は乗り合いタクシーに切り替えられ、もはや建売販売の業者からも忘れられつつある寂しい分譲地がポツポツと点在する。住宅の数より、更地に掲げられた草刈業者の看板の方が
『山武市横田 森の小路を抜けた先の小さな分譲地』の画像

 漫画『ドラえもん』の第12巻に掲載されている「ゆうれい城へ引っこし」の回の冒頭は、のび太のパパが、土地か建物かの描写はないが不動産の下見を終えて帰宅するシーンから始まる。「どうでした?」と聞くママに、浮かない顔で「ちょっとね…」と不満げなパパは、次にこん
『のび太のパパはどんな土地を見てきたか』の画像

 山武市の沖渡(おきわたし)は、旧山武町の中心部であった日向駅周辺よりも、八街駅の方が近い立地にある、八街と山武の境に位置する地区である。八街側にも同名の地区が存在するが、これはまだ交通の発達していなかった昭和20年代、当時の日向村(現山武市)中心部へのア
『山武市沖渡 建築途上で放棄された建売住宅』の画像

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