ラブホテル

旧サブブログ: 海辺の限界分譲地

 前々から調子は良くなかったのはわかっていたのだが、昨日、我が家の給湯器がついに故障してしまい、蛇口からお湯が一切出なくなってしまった。

 以前「プロパンガス対抗策」の記事で、我が家ではガス代節約のために、水槽用のヒーターを利用して保温を行い、ガスの利用頻度を下げているという話をしたが、あれはいったんガスで沸かしたお湯を保温するから効果的なのであって、冷水の状態からヒーターで沸かすのは非効率すぎるし、それに掛かる電気料金もばかにならなくなってしまう。

 我が家は借家なので、給湯器の修理依頼を不動産屋に依頼し、近日中に修理業者が来ることになっているが、とりあえずお湯が出ないのではお風呂に入れないので、妻と二人で、東金にあるラブホテルのショートタイムを利用して入浴することにした。

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 我が家のあたりは地価が安いので、ラブホテルの料金もリーズナブルである。今回利用したホテルは、宿泊は4500円だが、90分のショートタイム制度があり、そちらは税込1900円で利用できる。

 90分というのは、一般的(?)なラブホテルの利用方法ではやや短すぎる気もするが、入浴で利用するのであれば90分もあれば充分だ。安いところは設備も古びていてお値段なりではあるけれども、タオルや洗髪剤はもちろん、化粧水や入浴剤、ウォーターサーバーまで備え付けられて、それでこの価格であれば、不満など述べる余地もない。

 昔はよくカラオケ機器が部屋に備え付けられていたものだが、これも時流なのか、今回利用したホテルは、すでにカラオケ設備は稼働しておらず、代わりにYouTubeなどのネット配信動画を視聴できるテレビが設置されていた。

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 若い頃は国内もよく旅行していたが、どんなに設備が貧弱な場末の安い民宿であろうと、素泊まりで1人3000〜4000円支払っていたことを考えると、ラブホテルというものは異常なまでにコストパフォーマンスの良い宿泊施設である。駅から離れていて、自動車旅行でしか利用できない立地のものがほとんどなので当たり前かもしれないが、それにしてもこれだけ多彩なサービスを誇る宿泊施設が、ダイレクトに性行為を連想させるだけの営業体系というのは、なんだかもったいない気もする。

 もちろん、今でもラブホテルの利用者の大半は、室内で性行為を行うことが目的であろうし、ラブホテルというものは風俗営業法の適用を受ける、厳しい統制下にある風俗産業なので、なかなか奇をてらった業態変換もできないのかもしれない。

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 だが、コロナ禍に関係なく、多くの地方都市で産業が縮小し、旧来の市街地の衰退に伴い、昔からの宿泊施設が閉業していく中、すでに現実的な宿泊施設がラブホテルくらいしかない地域というものも出始めているのではないかと思う。

 ラブホテルの情報というものは意外とネットでも集めにくく、ラブホテル専門の紹介サイトにも登録されていない、地元民しか知らないようなラブホテルというものが多数あるのだが、観光客の人にしても、この手のホテルの情報を、見知らぬ地元民に尋ねるのは抵抗もあるだろうし、もう少しこの宿泊施設が、間口を広くして広範な客層を受け入れるようになれば良いのになと思う。そもそもラブホテルの起源となったモーテルというものは、元々は性行為とも関係ない、一般の自動車旅行のための宿泊施設なのだから。

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