法制度

原野商法

呪いの投機型分譲地 -地目は農地、課税は宅地- ①

 千葉県多古町は、空港周辺の自治体の中でも、原野商法的に販売された分譲地が特に多い自治体のひとつである。雑木1本切り落としていないような山林を、ただ分筆して切り売りしただけの分譲地もあれば、一応は道路の築造こそは行った形跡は見られるもの...
欠陥造成地

偽造申請書と違反造成の疑惑 -紛糾する埼玉県白岡市・東伸団地-

  【2022年12月21日追記:原告の方の調査の結果、位置指定道路と宅地の位置関係について一部誤認があったので修正しています。(余計ひどい結果なのですが)】  動画チャンネルを開設して以来、取材依頼を受ける機会が増えてきた。興味深い案...
お知らせ

「相続土地国庫帰属制度解説サイト」に記事を寄稿しました。

 表題の通り、「相続土地国庫帰属制度解説サイト」に、記事を寄稿いたしましたのでお知らせいたします。  同サイトは、群馬弁護士会所属で、全国の過疎地などにある、価格の付かない「負動産」にまつわる相続手続きや、その他様々な権利上の障害、紛...
旧光町

所有者不明土地特別措置法・その後

 先日「所有者不明土地特別措置法」の記事において、僕は、自宅の向かいにある、解散した法人名義の公園跡について、横芝光町役場の環境防災課に、現在の所有者(権利者)への連絡を依頼したところまでお伝えした。今回、その件について役場側より返答が...
成田市

成田市小野 竹林に破壊される放棄住宅地の再調査

 すでにお知らせなどでも通知しているが、僕は今回、改めて動画チャンネルを創設し、放棄分譲地の紹介動画を作成して公開した。これまで人から奨められる機会はあっても、積極的に取り組むこともなかった動画作成を、ここに来て突然始めた理由は、色々な...
旧サブブログ: 海辺の限界分譲地

私道の不法投棄

 しばらく忙しくて失念していたが、「近所のゴミ」の記事でも言及した、路上に長く放置されている電動バイクを合法的に処分するために、まずは警察の判断を仰ぐため、管轄の山武警察署へ連絡を入れることにした。  以前、うちの近所に軽トラで流してきた...
放棄住宅地

横芝光町母子 欲望が渦巻いた水田地帯の放棄分譲地

 北総に限らず現代の郊外や地方部では、旧来の市街地が商業地としての求心力を失う一方、幹線道路沿いなどに残されていた、元々水田などの農地だったところに大型の商業施設が進出し、その周辺に新たな市街地や住宅地が形成される光景がごく一般的なもの...
旧光町

所有者不明土地特別措置法

 先日、僕はサブブログにおいて「鉄クズ買取」と題した一本の記事を公開した(現在は非公開)。それは、僕の自宅の前にある、今は解散して存在しない法人名義のまま放置されている公園跡地を整備した際、不法投棄されていた金属ゴミを買取業者に持ち込ん...
八街市

【続報】八街「危険空き家」レポート

 2018年2月に、僕は八街市朝日にある崩落寸前の廃アパート「アビタシオン・エム」についてのレポート記事を公開した。1988年のバブル期に建設されたこのワンルームアパートは、築年数を考えれば、本来なら現役でもおかしくないはずのものが、専...
B級別荘地

サンハイツ白樺の里(旧磯村建設別荘地)③ 共倒れの会員制リゾート施設

(前回からの続き)  続いては、前回の記事で紹介したテニスコート跡の東隣、既に深い雑木林と化した敷地の奥で、ひときわ巨体な廃墟となって異様な姿を晒している「ビラ軽井沢」なる施設の踏査を行うことにした。名称からして既に騙す気満々なこの「...
原野商法

疲労する不動産登記情報

 宝島社が発行する『田舎暮らしの本』2021年2月号誌上における企画「第9回住みたい田舎ベストランキング"子育て世代が住みたい田舎部門"」において、全国第8位にランクインしたという香取郡多古町。多古町はそれ以前よりも、成田空港に近接した...
旧光町

限界分譲地の使い道を模索する⑤

 僕が横芝光町の旧分譲地の1区画を20万円で取得してから、まもなく2年が経過する。購入当初は足を踏み入れる余地もないほど雑草や雑木に覆われていた単なる荒れ地にすぎなかったが、草を刈ってみたり、砂利を敷いてコンテナを置いてみたり、薪棚を作...
放棄住宅地

横芝光町宮川  復旧の妨げとなる放棄分譲地

 このブログは、これまで訪問した分譲地のすべてを記事にしている訳ではなく、むしろどちらかと言えば訪問しても記事にしないことの方が多い。物件広告を見て、気になって見学しに行っただけの場合はまず記事にしないし、記事にするつもりで訪問しても、...
旧光町

限界分譲地の使い道を模索する④

 前回の記事で僕は、本来は物置用地として取得した分譲地に、結局貸家を借りて住まいを確保したことをお伝えした。既に述べたように、これは当初はまったく想定していなかったことで、したがってこの物置用地は、元々は単なる売値の安さと、周辺の家屋の...
原野商法

【資料】開発ブームに紛れた「原野商法」 (読者様提供情報) 2020年7月5日加筆更新

 当ブログにおいて紹介している、千葉県の限界分譲地の多くは1970年代の開発・分譲である。実際に造成工事が開始されたり、また宅地として一般の住宅取得者に利用されるまでには分譲地によって違いがあるが、事業の計画自体は、多くが開発ブームに沸...
八街市

八街「危険空き家」レポート

 「空き家対策特別措置法」が施行されて以降、ニュース番組等で、老朽化し倒壊の恐れのある危険な空き家が、行政によって除却される事例の報道を目にする機会が多くなった。その多くはこれまでにも屋根材や外壁の落下事故、悪臭や不法投棄、果ては不審火など...
多古町

五宝つつじヶ丘住宅

 香取郡の多古町は、成田空港の東側にある、人口およそ15000人の小規模な自治体だ。町域は広く、千葉県内の町村では2位の広さを誇る。千葉は稲作が盛んだが、東北産に比べると千葉産の米は、茨城産と同様、関東ではスーパーなどにおける安売り米と...
放棄住宅地

芝山町山田  空港会社の敵と化した放棄住宅地

 成田空港の南側に位置する芝山町は、周辺自治体と比較して分譲地の数が少ない。元々芝山町は人口は7500人しかおらず、まるっきり村レベルの小さな自治体で、中心市街地である役場周辺の地域も一集落程度の趣なのだが、やはり空港の近さもあって工業団地...
東大阪市

【番外編】同和行政が生み出した「町」

 今から約16年前の2002年、当時21歳だった僕は、たまたま仕事を求めて半年ほど暮らした、三重県桑名市の社宅の近所に同和地区があったことから、同和問題に関心を持ち、それから数年ほどの間、この問題についていろいろ調べていた。最近ではあまりこ...
八街市

八街市滝台 オフロードコースと化した分譲地

 八街市の滝台は、市の最南部、東金市と隣接した地域である。地名の由来は「山田台」同様、東金の滝地区に隣接した台地上の地域ということで、開拓時代に「滝台」と名付けられたが、旧開拓地である一方、奈良時代の作成と思われる「山辺郡印」の銅印が地...
山武市

山武市沖渡 建築途上で放棄された建売住宅

 山武市の沖渡(おきわたし)は、旧山武町の中心部であった日向駅周辺よりも、八街駅の方が近い立地にある、八街と山武の境に位置する地区である。八街側にも同名の地区が存在するが、これはまだ交通の発達していなかった昭和20年代、当時の日向村(現...
成田市

にっぽり団地

 にっぽり団地は、成田駅から空港を超えておよそ12km。旧大栄町の東関東自動車道からほど近い丘陵の先端にある、総区画およそ100区画程度の小さな住宅団地である。自治会名やバス停では平仮名表記の「にっぽり」だが、漢字では東京の同名の地名同...
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