昔の不動産広告

B級別荘地

天乙平第7期木戸浜分譲地

 僕が暮らす千葉県旧匝瑳郡光町(現・山武郡横芝光町)は、主に70~80年代に乱開発された別荘地が、今でもいたるところに残されている。「別荘地」と言っても、軽井沢や那須高原にある別荘地のように、入り口に管理事務所があって、管理会社が道路や...
放棄住宅地

廃新天地を探す

   我が家がある横芝光町の賃貸物件は近頃賃料が高いうえ、正直言って魅力的な物件もないので、今日も人の住まない荒れた分譲地の踏査を行ってきた。空き地にコンテナを置けばとりあえず風雨はしのげるが、無住の分譲地は電柱や水道がないところが多く、...
お知らせ

「ある開発業者の変遷」追記/「八街の放棄分譲地」に関する訂正

 先日(2022年7月13日)に、僕はYouTube上のチャンネルで『ある開発業者の変遷』と題した動画を一本投稿した。それは、現在も東京渋谷区道玄坂に自社ビルを所有している「長島商事株式会社」というかつての開発業者が、千葉県や山形県に展...
富里市

両国南団地

 富里市の南東部、成田空港からはほぼ真南の、芝山町との境界付近に「両国」と呼ばれる地域がある。「両国」とは読んで字の如く、この地が旧国名である下総国(印旛郡)と上総国(武射郡)の国境付近に位置したことに由来するものだが、今日においても両...
成田市

ビバランド団地(成田第6北総ハイランド)

 投稿の順番が前後したので初回の記事ではないのだが、当ブログで第1回目の訪問記事として作成したのが、旧下総町(現・成田市)にある「ビバランド団地」である。この団地は、最初の紹介記事でも言及したように『都市をたたむ』(饗庭伸著・花伝社)で...
B級別荘地

サンハイツ白樺の里(群馬県嬬恋村・旧磯村建設別荘地) 序

 このブログをお読みいただいている読者の方は、おそらく「磯村建設」という開発業者の社名を、一度は耳にしたことがある方も多いと思う。僕自身も、これまで磯村建設については、名前こそ知っていたものの深く掘り下げる機会はなかったので、あるいは僕など...
佐倉市

【番外編】佐倉市坪山新田 違反建築が横行する市街化調整区域の分譲地

 このブログで紹介している分譲地が位置する北総の自治体の大半は、今も市街化区域と市街化調整区域の区分けが行われていない、所謂「非線引き」区域に属している。線引き済みの自治体における市街化調整区域の建築制限は厳格なもので、北総の自治体には...
成田市

つつじヶ丘団地

 利便性に難のある限界分譲地がひしめく北総において、ひときわ異彩を放っているのが旧下総町(現・成田市)である。旧下総町には、八街や山武、九十九里平野で星の数ほど見かけるような、開発許可の不要な範囲に留めたミニ開発の分譲地がほとんど見当た...
山武市

「成東・南郷台」分譲地

 これまで公開した記事の中で、僕は何度か、分譲地の販売当時の新聞広告を紹介しているが、これらの広告はすべて図書館にある新聞の縮刷版を当てずっぽうに探して見つけたものを複写している。紙面広告には報道記事のような索引もなく、1か月ごとに刊行...
栄町

【番外編】郊外団地の使い道

 人口増と地価高騰、そして都市の肥大化が急速に進んだ70年代以降の日本は、単純に郊外の開発が進んだというだけでなく、そこに住む人々の住まいのあり方も大きく変貌した。幾部屋もの続き間で構成された伝統的な日本家屋は、家族一人一人のプライベートな...
原野商法

限界分譲地に跋扈する違反業者 前編

 1970年代に横行した、都市部から遠く離れた無価値の原野や山林を、あたかも未来の開発予定地であるかのごとく装って分譲・販売し、多くの被害者を出した原野商法。人跡未踏の原野に託した資産形成の期待は大きく裏切られ、今や所有地の訪問は言うに及ば...
山武市

成東松ケ谷団地

 前回の「総武台団地」の記事でも触れたように、開発ブームが始まった1970年代初頭から、バブル崩壊後の90年代初頭頃までにおける新聞紙面上の不動産広告は、そのほとんどが、今日でもその名を聞く大手デベロッパーの手による大型分譲地や分譲マン...
八街市

総武台団地

 先日、別の記事の執筆にあたり、過去の新聞報道記事を参考資料として引用するため、図書館に赴いて朝日新聞や読売新聞などの全国紙の縮刷版に目を通す機会があった。その際気付いたのは、70年代から80年代にかけての新聞紙面広告、それも週末のものは、...
B級別荘地

大洋村別荘開発小史 ーキョーエイランド興亡記ー

 1970年代の後半より、バブル崩壊後の90年代初頭にかけて、全国に類例を見ないほどの無秩序な別荘地の乱開発が進められてきた茨城県旧鹿島郡大洋村。それは開発ブームのさなか、次々と村外業者の手に渡った山林が、折からの別荘ブームに乗じて首都...
原野商法

【資料】開発ブームに紛れた「原野商法」 (読者様提供情報) 2020年7月5日加筆更新

 当ブログにおいて紹介している、千葉県の限界分譲地の多くは1970年代の開発・分譲である。実際に造成工事が開始されたり、また宅地として一般の住宅取得者に利用されるまでには分譲地によって違いがあるが、事業の計画自体は、多くが開発ブームに沸...
B級別荘地

【資料】パンフレットで見る開発当初の大洋村/ミニ別荘の外壁について

 過日、大洋村のミニ別荘を取得したことによって、読者の方より様々な反響を頂いたのだが、何より驚かされたのは、当ブログの読者の方の中には、大洋村の別荘を所有、あるいはかつて所有していた方が何人もいらっしゃったことである(ツイッターのフォロワー...
B級別荘地

大洋村の建売「ミニ別荘」ガイド ①立地と周辺環境/②外構・外壁材

 現在の旧大洋村の不動産市場における中古住宅の大半は、旧所有者が別荘として建築した注文住宅である。築数年程度の築浅のものから、古いものでも築30年程度で、主要な顧客層が高齢者であるためか、現状でそのまますぐ入居できるよう、ある程度の補修・リ...
成田市

1987年の限界分譲地の折込広告

 当ブログは原則として、今現在の限界分譲地の模様と問題点をお伝えするというスタンスなので、例えば当初の開発業者名など、既に過去の時代のものとなった情報の収集にはあまり主眼を置いていないのだが、記事によっては多少は歴史的経過に触れる必要が...
B級別荘地

廉価品としての「電柱物件」 大洋村大蔵字札道山・二重作字天神平・汲上字田道

 大洋村の別荘地、それも特に70年代後半〜80年代にかけて開発・分譲された別荘地を特徴づけるもののひとつが、コンクリートブロック基礎や板張りの外壁などの簡素な建材と建築方法によって造られ、立ち並ぶ「ミニ別荘」の存在である。以前紹介した筑波大...
富里市

立沢ニュータウン

 数か月振りのブログ更新となる。台風15号の襲来後、更新が途絶えていたことに関しては、その後に再び関東地方は台風19号や豪雨に見舞われたためとか、僕の勤務先が人材難に喘いでいて連日の長時間勤務で疲れ果てていたとか、例によって言い訳が山盛りな...
山武市

成東白幡ニュータウン

 当ブログでもたびたび訪問している千葉県山武市は、2006年に旧来の成東町、松尾町、山武町、蓮沼村の4町村が合併して誕生した新しい市である。合併前の4町村はいずれも農業を基幹産業とした人口規模の小さな自治体であったが、4町村とも80年代から...
多古町

五宝つつじヶ丘住宅

 香取郡の多古町は、成田空港の東側にある、人口およそ15000人の小規模な自治体だ。町域は広く、千葉県内の町村では2位の広さを誇る。千葉は稲作が盛んだが、東北産に比べると千葉産の米は、茨城産と同様、関東ではスーパーなどにおける安売り米と...
千葉市

いずみ台ローズタウン

【2022年4月17日追記】 コメント欄より、当記事に写真を添付し、コメントを付けていた土地の関係者の方より、当該箇所の削除の要請を頂きましたので改筆を行いました。ご迷惑をおかけいたしましたことをお詫び申し上げます。  いずみ台ロー...
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