B級別荘地

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天乙平第7期木戸浜分譲地

 僕が暮らす千葉県旧匝瑳郡光町(現・山武郡横芝光町)は、主に70~80年代に乱開発された別荘地が、今でもいたるところに残されている。「別荘地」と言っても、軽井沢や那須高原にある別荘地のように、入り口に管理事務所があって、管理会社が道路や...
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連絡が取れない空き家

 別に言い訳をするわけではないが、現在暮らす横芝光町木戸の分譲地からの転出を決めて、直ちに動画チャンネルを畳む決意をしたわけではない。同様の企画が継続できそうな別の分譲地をいくつかピックアップし、その地で新生活を行う傍ら、企画を進めてい...
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大洋村の家を売る

 2年ほど前、不動産の個人売買サイト「家いちば」を通じて購入した大洋村の家を売却した。すでに所有権移転登記の手続きは完了し、書類に不備がなければこのまま次の所有者に明け渡すことになるので、ここでは売却価格は書かないが、当初の買値より安く売却...
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横芝光町屋形 農村集落の廃別荘地

 このブログで紹介している分譲地の所在地の情報収集は、主に物件サイトの売地情報や、草刈業者のホームページなどから所在地を特定して行っている。限界分譲地は、中古物件と違って開錠の必要があるわけでもなく、その価格を考えても、果たして買う気が...
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持たざる者はどこへ行く

 新型コロナウイルスの蔓延がもたらした世情の変化によるものなのか、それとも元々そのような流れにあったのかは、僕にはわからないのだが、当ブログの開設当初と比較しても、北総の不動産市場はすっかり様相が変わってしまった。かつては常に物件サイト...
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サンハイツ白樺の里(旧磯村建設別荘地)番外編 ボツ画像消化

 今回の白樺の里の訪問記事に限らず、通常、分譲地調査で撮影した画像の大部分はブログに掲載していない。それら未公開画像は、ブログ投稿後によくTwitter上で「ボツ画像消化」と称して、たいした説明文を加えることもなく適当に紹介して終わりに...
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サンハイツ白樺の里(旧磯村建設別荘地)⑥ それでも続く賃貸経営(第2・3・5期)

(管理事務所より画像削除の依頼がありましたので、文中「第2期」の画像はすべて削除してあります)  さて、前回の記事は「サンハイツ白樺の里」の第1期分譲地に展開する、アパート型別荘が並ぶブロックをくまなく歩いて探索した。第1期、第2期、第3...
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サンハイツ白樺の里(旧磯村建設別荘地)⑤ 高原のゴーストタウン(第1期)

 ここ数日にわたって、僕は磯村建設の旧別荘地である「サンハイツ白樺の里」の訪問記を数回に分けて投稿してきた。今回の訪問で見た光景は、これまで紹介してきた千葉の限界分譲地とは一体何だったのか、と思わず考えさせられてしまうほど、回復不能と言って...
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サンハイツ白樺の里(旧磯村建設別荘地)④ 区分所有の2階建て木造アパート

 さて、ここまでは主に、サンハイツ白樺の里の別荘地内に残された、磯村建設自身が運営していた集客施設の紹介を行ってきた。レストラン跡、バーべキュー場跡、ローラースケート場跡、テニスコート跡、会員制宿泊施設と、そのいずれもが既に使われること...
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サンハイツ白樺の里(旧磯村建設別荘地)③ 共倒れの会員制リゾート施設

(前回からの続き)  続いては、前回の記事で紹介したテニスコート跡の東隣、既に深い雑木林と化した敷地の奥で、ひときわ巨体な廃墟となって異様な姿を晒している「ビラ軽井沢」なる施設の踏査を行うことにした。名称からして既に騙す気満々なこの「...
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サンハイツ白樺の里(旧磯村建設別荘地)② 保全処分のまま放置されたレストラン跡

(「序」からの続き)  では、実際に鬼押出し園側の入り口からサンハイツ白樺の里に進入してみることにした。入口からしばらくの間は、木立の合間に切り開かれた直線路が続く気持ちの良い道だが、やがて頭上に「白樺の里 管理事務所」と書かれたアー...
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サンハイツ白樺の里(群馬県嬬恋村・旧磯村建設別荘地) 序

 このブログをお読みいただいている読者の方は、おそらく「磯村建設」という開発業者の社名を、一度は耳にしたことがある方も多いと思う。僕自身も、これまで磯村建設については、名前こそ知っていたものの深く掘り下げる機会はなかったので、あるいは僕など...
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取り残される限界分譲地

 僕が現在暮らしている旧匝瑳郡光町(現・山武郡横芝光町。2006年に旧横芝町と合併)は、九十九里平野の自治体の中でも、特に分譲地の乱開発が進められた町の一つである。町内には今でも、高度成長期からバブル期にかけて開発された、およそ「まちづ...
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山武市小松  崩壊間際の旧別荘地

 先日、当ブログ記事でもお伝えしたように、山武市は市町村別魅力度ランキングにおいて最下位の座を獲得し、早速にわかにメディアの注目を集め、テレビニュースでも特集が組まれることになったのだが、その際、山武市内の知られざる魅力として挙げられていた...
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魅力度最下位の限界分譲地in山武市

 先日、民間調査会社「ブランド総合研究所」が毎年行っている「都道府県魅力度ランキング2020」において、7年連続で最下位の座を死守してきた茨城県が、遂にその栄誉ある座を、隣接する栃木県に奪取されたというニュースが話題を集めた。旧大洋村を...
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大洋村別荘開発小史 ーキョーエイランド興亡記ー

 1970年代の後半より、バブル崩壊後の90年代初頭にかけて、全国に類例を見ないほどの無秩序な別荘地の乱開発が進められてきた茨城県旧鹿島郡大洋村。それは開発ブームのさなか、次々と村外業者の手に渡った山林が、折からの別荘ブームに乗じて首都...
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【資料】パンフレットで見る開発当初の大洋村/ミニ別荘の外壁について

 過日、大洋村のミニ別荘を取得したことによって、読者の方より様々な反響を頂いたのだが、何より驚かされたのは、当ブログの読者の方の中には、大洋村の別荘を所有、あるいはかつて所有していた方が何人もいらっしゃったことである(ツイッターのフォロワー...
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大洋村の建売「ミニ別荘」ガイド ④内装

【前記事からの続き】 ④内装  それでは最後に内装の模様を紹介していきたい。この建物は床面積が約21㎡のワンルームで、バス・トイレ同室、部屋の片隅に流し台と、半間の押し入れが備え付けられている。当時の建売販売業者はどこも数種類の建物タイ...
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大洋村の建売「ミニ別荘」ガイド ③電気・水道・ガス

【前記事からの続き】 ③電気・水道・ガス  電気に関しては、千葉の一部の放棄分譲地と異なり、大洋村の別荘地で電気が供給されていないようなところはないので問題はない。我が家も既にスマートメーターに交換済みで、ご丁寧なことに、もはや長年利用...
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大洋村の建売「ミニ別荘」ガイド ①立地と周辺環境/②外構・外壁材

 現在の旧大洋村の不動産市場における中古住宅の大半は、旧所有者が別荘として建築した注文住宅である。築数年程度の築浅のものから、古いものでも築30年程度で、主要な顧客層が高齢者であるためか、現状でそのまますぐ入居できるよう、ある程度の補修・リ...
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大洋村の別荘を41万円で購入する

 これまで当ブログでは、数回にわたって、茨城県の旧大洋村(現・鉾田市)に残る旧別荘地を紹介してきた。それはほとんど偶然とも言っていい巡り合わせから、特に地縁もない茨城県の片田舎が、一躍当ブログの主要な探索地となったわけだが、調査に赴き記...
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維持管理の差がもたらすもの【後編】  大洋村青山字広畑

【前編からの続き】  「真鍋レポート」で扱われた分譲地を離れたあとは、さらに奥の分譲地へと足を運んでみる。航空写真を見るとよくわかるのだが、この先の分譲地は、ここまで訪問した、直線の私道の脇に均等に区画割りされた分譲地ではなく、入り組んだ...
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維持管理の差がもたらすもの【前編】  大洋村青山字広畑

 僕自身が現在、茨城県の旧大洋村の別荘地に新たな課題やヒントを見出してることもあって、ここ数回の記事はどれも大洋村の訪問記となっているが、その記事に添えた画像のほとんどが、既に朽ち果てた別荘の廃屋が立ち並ぶ寒々しい光景ばかりなので、読者の方...
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波打つひな壇分譲地

 当ブログでは、これまでの訪問記事の中で、特に道路との高低差が大きい擁壁上のひな壇分譲地が抱えるリスクについてたびたび言及している。先に紹介した大洋村の「電柱物件」同様、ひな壇分譲地には、良好な日照や眺望を確保しやすい、道路上から屋内の模様...
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宗教行事で再利用される別荘地  大洋村飯島字柊平

 当ブログの分譲地調査は、事前にグーグルマップの航空写真を利用して、街路の形状などから予め分譲地と思われる地域を選定し、ストリートビューがあれば現地の模様を下調べしてから訪問することが多いが、これまで訪問した分譲地の中には、航空写真ではいま...
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廉価品としての「電柱物件」 大洋村大蔵字札道山・二重作字天神平・汲上字田道

 大洋村の別荘地、それも特に70年代後半〜80年代にかけて開発・分譲された別荘地を特徴づけるもののひとつが、コンクリートブロック基礎や板張りの外壁などの簡素な建材と建築方法によって造られ、立ち並ぶ「ミニ別荘」の存在である。以前紹介した筑波大...
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鉾田市役所都市計画課における旧大洋村の開発別荘地についての聞き取り

 当ブログではこれまで2度、茨城県の旧大洋村(現・鉾田市)に星の数ほど散らばるミニ開発の旧別荘地を訪問し、その模様をお伝えした。既に述べているようにその様相は、昨今取り沙汰されている「空き家問題」の一歩先を行くような極めて厳しい状況で、...
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大洋村上幡木字四牧山・字子持出 森の奥深くの別荘地

 2019年の台風15号通過後、僕は知人の案内で、かつて別荘地の乱開発に晒され、今なお多くの廃別荘が残る茨城県の旧大洋村(現・鉾田市)を訪問したことは既にお伝えした。その光景は、それなりに千葉の限界分譲地は見慣れてきたと内心自負していた...
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限界分譲地の使い道を模索する②

 以前「限界分譲地の使い道を模索する」の記事でお伝えしたように、僕は現在、分譲地の探索を続ける傍らで、横芝光町の海岸近くにある寂れた別荘地を1区画入手し、物置用地として利用すべく整備を進めており、その模様はTwitter上で断片的にお伝...
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【番外編】茨城県鉾田市 旧大洋村の廃別荘地

 当ブログは、基本的に僕が居住する千葉県の、主に成田空港周辺と九十九里平野に残る古い旧分譲地の紹介をしているものだが、それらの分譲地の情報源のひとつが、アットホームなどの物件情報ポータルサイトである。  すなわち、限界分譲地を盛んに扱う特...
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旧蓮沼村(山武市蓮沼) 人気のレジャー施設周辺に散らばるB級別荘地

 山武市の蓮沼地区は、元は山武郡蓮沼村と呼ばれた一自治体で、2006年、周辺の山武町・成東町・松尾町と合併して消滅した山武郡最後の村制自治体である。1889年に蓮沼村が発足して以来、一度も周辺自治体と合併することなく細々と村制を続け...
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横芝光町木戸 海水浴場を失った海辺の分譲地

 千葉県北部の太平洋側沿岸には、既に語るまでもなくご存知の通り、九十九里浜と呼ばれる、およそ60㎞にも及ぶ広大な砂浜が広がっている。夏になれば、その砂浜の各所で海水浴場が設置され、関東各地から行楽客が訪れるマリンレジャーの一大スポットとなる...
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九十九里町作田  小屋用地として再利用される旧分譲地

 これまで当ブログでは、主に成田空港周辺の旧分譲地を探索してきた。それらの分譲地のほとんどは、空港特需を見込んだ投機目的で造成・分譲されたものだが、千葉県の超郊外の分譲地は、何も空港周辺にだけあるのではない。千葉県の外房側、九十九里浜に...
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八街市山田台 小屋とタイニーハウスの分譲地

 八街市の山田台は、八街市の最南部に位置する旧開拓地の1つである。「山田台」という地名は、元々東金にある「山田」地区に近接した丘陵上の台地に切り開かれたことに由来するもので、近年開発された新興住宅地によくある「〇〇台」よりはずっと古...
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