草刈り業者

原野商法

横芝光町遠山 入口を塞がれた放棄分譲地

   巷で一般的に言われる「原野商法」の土地というものは、単に公図上でのみ、あたかも住宅地であるかのように分筆・区画割りがしてあるだけで、現地では一切の造成工事も行なわれていない原野や山林のままであるのが通例である。図面上では住宅地のよう...
放棄住宅地

横芝光町母子 欲望が渦巻いた水田地帯の放棄分譲地

 北総に限らず現代の郊外や地方部では、旧来の市街地が商業地としての求心力を失う一方、幹線道路沿いなどに残されていた、元々水田などの農地だったところに大型の商業施設が進出し、その周辺に新たな市街地や住宅地が形成される光景がごく一般的なもの...
B級別荘地

横芝光町屋形 農村集落の廃別荘地

 このブログで紹介している分譲地の所在地の情報収集は、主に物件サイトの売地情報や、草刈業者のホームページなどから所在地を特定して行っている。限界分譲地は、中古物件と違って開錠の必要があるわけでもなく、その価格を考えても、果たして買う気が...
旧サブブログ: 海辺の限界分譲地

草刈り業者と自主管理

 僕のブログは、しばしば(と言うよりほぼ毎回)「草刈り業者」の存在に言及している。草刈り業者というのは千葉県の郊外部(限界分譲地)特有の業態で、東京や神奈川などの遠方在住の分譲地所有者に代わって、おおよそ年2回、敷地内と前面道路の草刈りを行...
旧サブブログ: 海辺の限界分譲地

放棄区画

 我が家のある分譲地の総区画数は43区画。家屋は7戸で、我が家も含めて4戸が常住、1戸が別荘として利用中、残りの2戸は、一応別荘や会社の保養所のはずなのだけど、僕も妻も、近所の人も、実際に使われている光景は一度も見たことがなく半放置状態だ。...
芝山町

ジモティーで土地を売る

 このブログでも時折紹介はしているが、僕はこのブログを開設してから、現在までに合計で3つの分譲地を購入している。まず1つ目が、芝山町の「ハニワ台ニュータウン」にある36坪の宅地、2つ目が、現在暮らしている横芝光町の貸家の隣にある30坪の...
東金市

万策尽きて山河あり

 久々の更新になる。仕事が立て込んでいて、なかなかこのブログの更新に時間を割くことができないどころか、管理画面にアクセスすることもない日が続いていた。更新は行わなくとも、実は今でも限界分譲地は定期的にあちこち訪問してはいるのだが、それは...
B級別荘地

持たざる者はどこへ行く

 新型コロナウイルスの蔓延がもたらした世情の変化によるものなのか、それとも元々そのような流れにあったのかは、僕にはわからないのだが、当ブログの開設当初と比較しても、北総の不動産市場はすっかり様相が変わってしまった。かつては常に物件サイト...
原野商法

疲労する不動産登記情報

 宝島社が発行する『田舎暮らしの本』2021年2月号誌上における企画「第9回住みたい田舎ベストランキング"子育て世代が住みたい田舎部門"」において、全国第8位にランクインしたという香取郡多古町。多古町はそれ以前よりも、成田空港に近接した...
放棄住宅地

茂原市弓渡 詐欺の道具として使われた分譲地

 先日、僕は「限界分譲地に跋扈する違反業者」の記事の中で、かつての原野商法の被害者だけでなく、一応は住宅用地としても使われている限界分譲地の不在地主もまた、不誠実な業者のターゲットにされてしまっている実情をお伝えした。長年塩漬けにした分...
原野商法

限界分譲地に跋扈する違反業者 後編

※前編からの続き  昨年の末頃の話になるが、成田市内のとある分譲地に位置する物件を所有する僕の知人の元に、東京都中央区に本社を構える不動産業者のA社からパンフレットが届いた。複数の土地家屋を所有・管理する知人は、これまでにも前編で紹介した...
B級別荘地

山武市小松  崩壊間際の旧別荘地

 先日、当ブログ記事でもお伝えしたように、山武市は市町村別魅力度ランキングにおいて最下位の座を獲得し、早速にわかにメディアの注目を集め、テレビニュースでも特集が組まれることになったのだが、その際、山武市内の知られざる魅力として挙げられていた...
放棄住宅地

横芝光町宮川  復旧の妨げとなる放棄分譲地

 このブログは、これまで訪問した分譲地のすべてを記事にしている訳ではなく、むしろどちらかと言えば訪問しても記事にしないことの方が多い。物件広告を見て、気になって見学しに行っただけの場合はまず記事にしないし、記事にするつもりで訪問しても、...
旧光町

限界分譲地の使い道を模索する④

 前回の記事で僕は、本来は物置用地として取得した分譲地に、結局貸家を借りて住まいを確保したことをお伝えした。既に述べたように、これは当初はまったく想定していなかったことで、したがってこの物置用地は、元々は単なる売値の安さと、周辺の家屋の...
山武市

山武市松尾町古和  農村集落の合間に出現した「ニュー集落」

 70年代半ばから開発が始められた千葉県の限界分譲地は、既存の農村集落からは離れた山林や田畑の片隅に位置するものが多い。元々は土着の地主が所有していた山林や農地を、開発業者が取得して開発を進めたものだが、地主にしても、自宅から近い田畑や...
山武市

山武市松尾町山室  農村の片隅で買い手を待ち続ける放棄分譲地

 放棄分譲地というものは、当ブログでもこれまでいくつか紹介してきている。その中にはTwitter上で大きな反響を頂いた記事もあるが、実は僕はこれまで、訪問し、実際に踏査はしたものの、結局記事にすることなくボツにした放棄分譲地がいくつかある。...
山武市

山武市小松  原野に還る旧分譲地

 成田空港の経済圏である北総台地上の限界分譲地と比較すると、九十九里平野にある分譲地は空地の比率が高い。九十九里平野に造成された分譲地は、名目としてはあくまで別荘地として販売されたものが、地価狂乱の時代に、定住用の一般住宅用地として利用...
成田市

成田市川上・新田  空港反対闘争の最前線に出現した分譲地

 壮絶を極めた成田空港建設反対運動の歴史において、今日もなお語り継がれる、もっとも凄惨な事件のひとつに「東峰十字路事件」というものがある。これは空港建設予定地の第2次強制代執行が開始された1971年9月16日、成田市天神峰において空港反対派...
B級別荘地

限界分譲地の使い道を模索する②

 以前「限界分譲地の使い道を模索する」の記事でお伝えしたように、僕は現在、分譲地の探索を続ける傍らで、横芝光町の海岸近くにある寂れた別荘地を1区画入手し、物置用地として利用すべく整備を進めており、その模様はTwitter上で断片的にお伝...
山武市

成東白幡ニュータウン

 当ブログでもたびたび訪問している千葉県山武市は、2006年に旧来の成東町、松尾町、山武町、蓮沼村の4町村が合併して誕生した新しい市である。合併前の4町村はいずれも農業を基幹産業とした人口規模の小さな自治体であったが、4町村とも80年代から...
放棄住宅地

横芝光町宮川  湖沼に囲まれた分譲地

 すでに現代史の一断面として広く知られているように、成田空港はその計画当初から、建設予定地近隣の住民による激しい建設反対運動にさらされてきた。収用予定地となった地域の住民の一部に極左団体が合流し反対運動は先鋭化し、空港やその関連施設はたびた...
印西市

吉高台団地  -「千葉ニュータウン」の圏外ー

 当ブログは一応「限界ニュータウン探訪記」を名乗ってはいるものの、実際紹介している分譲地は、不動産市場全体から見ればごく小規模な分譲住宅地ばかりで、その立地や利便性は言うに及ばず、都市機能やインフラ面といった視点から見ても、そもそも単独...
山武市

山武市埴谷  荒廃したまま利用される分譲地

 前回、山武市横田の分譲地を「誰得ニュータウン」として紹介した記事にコメントを寄せて下さった読者の方より、この分譲地の近隣にある別の分譲地の模様をお伝えいただいた。山武市北部、旧山武町エリアにおいては、前回の「誰得ニュータウン」の分譲地...
八街市

八街市朝日  僕が暮らした限界分譲地

 私事になるが、僕たち夫婦が、東京の江東区から八街に引っ越してきて約2年。貸家の更新時期が近づいてきたところで、僕たちは先日購入した芝山町の土地の近くに改めて別の貸家を借りることになり、今回、これまで暮らしていた八街市朝日の貸家を引き払...
B級別荘地

旧蓮沼村(山武市蓮沼) 人気のレジャー施設周辺に散らばるB級別荘地

 山武市の蓮沼地区は、元は山武郡蓮沼村と呼ばれた一自治体で、2006年、周辺の山武町・成東町・松尾町と合併して消滅した山武郡最後の村制自治体である。1889年に蓮沼村が発足して以来、一度も周辺自治体と合併することなく細々と村制を続け...
富里市

富里市十倉  賽の河原の石積みを放擲した分譲地

 北総や外房方面の限界分譲地の光景を特徴づけるもののひとつとして、空き地に立てられた草刈り業者の看板がある。投機目的で分譲されたこれらの未利用宅地は、所有者のほとんどが遠方(印象として、東京と神奈川が多い)に住んでいて、しかも分譲から長い年...
芝山町

NAAの苦難

 僕がこのブログで紹介している分譲地は、首都圏の一般的な郊外型住宅団地と異なり、都心への通勤を想定して開発されたものではなく、北総に限って言えば、70年代に成田空港の開港を見込んで投機目的で開発されたものがほとんどだ。であるから、そもそも都...
山武市

貸家の供給過多

 昨今は空き家問題と絡めて、住宅の供給過多の問題がよく取り沙汰される。特に大都市部から遠く離れた地方の小都市や農村では、築年数が経過し補修に多額の費用を要する古家を、無料あるいは10~20万円程度の破格値で入手した、などという話を耳にす...
富里市

バルールド成田

 バルールド成田は、芝山町役場から徒歩でおよそ20分ほどの立地にある新興住宅地である。「成田」と呼ぶにはかなり無理のある立地条件ではあるが、近隣の著名な地名を借用する分譲地や分譲マンション、会社名は珍しくなく、いまだに「芝山...
八街市

八街市沖 投げ売りが続く最果ての分譲地再訪

 Twitterでは既にお話ししているのだが、僕はここのところ、このブログのための分譲地調査はお休みしている。理由は、実は自分自身の住宅用地の取得に向けて動いていて調査まで手が回らないためだ。そもそもこのブログは、もともと北総エリアで住宅用...
B級別荘地

横芝光町木戸 海水浴場を失った海辺の分譲地

 千葉県北部の太平洋側沿岸には、既に語るまでもなくご存知の通り、九十九里浜と呼ばれる、およそ60㎞にも及ぶ広大な砂浜が広がっている。夏になれば、その砂浜の各所で海水浴場が設置され、関東各地から行楽客が訪れるマリンレジャーの一大スポットとなる...
お知らせ

横芝光町宮川 川沿いの分譲地再訪  読者からのご意見に対する訂正と反論

 2017年の12月に、僕は横芝光町の宮川にある分譲地を訪問して記事を一つ投稿した。それからしばらく当該記事には、一つのコメントも付くことなく、また一時的にアクセスが急増することもなく、僕自身その記事自体を忘れていたものであるが、つい先...
B級別荘地

九十九里町作田  小屋用地として再利用される旧分譲地

 これまで当ブログでは、主に成田空港周辺の旧分譲地を探索してきた。それらの分譲地のほとんどは、空港特需を見込んだ投機目的で造成・分譲されたものだが、千葉県の超郊外の分譲地は、何も空港周辺にだけあるのではない。千葉県の外房側、九十九里浜に...
富里市

富里市十倉 家屋の半数が空き家と化した辺境の古い分譲地

 成田空港周辺の自治体の中でも、富里市は成田市に隣接し、空港からも至近な距離にあるため、当ブログで紹介している多くの限界ニュータウンと異なり、富里の分譲地は、開発・造成とほぼ同時期に建築されたと思われる、やや築古な家屋(築40年前後)が隙間...
放棄住宅地

ニュータウンと農村の境界線 旧栗源町編

 栗源(くりもと)町は、かつて香取郡の一自治体であったものが、2006年、佐原市、山田町、小見川町と合併して、現行の香取市となったものである。他の町はともかく、佐原はよく知られた名前なので、その名前が消滅して「香取市」とされたことに違和感を...
多古町

ニュータウンと農村の境界線 多古町編① 新堤台分譲地

 当ブログで紹介している北総の限界ニュータウンは、そのほとんどが農村や山林の中にポツンと位置する陸の孤島のような立地だが、関東の住宅団地の開発の歴史を振り返れば、今でこそ住みたい町ランキング上位の常連に位置するあの人気の住宅地だって、元は農...
八街市

八街市上砂  農道の奥深くに眠る放棄住宅地

 北総の分譲地の更地によく看板を掲げている草刈り業者の一つに「ニチエイ建設(日栄不動産)」という会社がある。多くの草刈り業者の売地の物件広告が、ただ地積と価格を羅列しただけの、所在地の特定も難しい横着な広告であるのに対し、日栄不動産のそれは...
成田市

下総町・大栄町のミニ分譲地と放棄分譲地  超郊外分譲地のこれから

 これまで、主に共有設備に焦点を当てて、旧下総町と旧大栄町の分譲地をいくつか紹介してきた。僕の暮らす八街の分譲地と違い、下総や大栄に作られた旧分譲地は、比較的区画数が多く共有設備を備え「住宅団地」を整えようとしたものがほとんどだ。実際には思...
富里市

インフラが消えていく

 成田市の南部に位置する富里市は、元々1985年までは「富里村」として村政施行されていたものが町に昇格し、その後も成田空港勤務者のベッドタウンとしての人口流入が止まらず、町制施行が開始されてからわずか17年で今度は市に昇格するという、北...
山武市

山武市麻生新田 森林地帯のはずれの分譲地

 千葉県道22号線を八街市内から山武方向に進むことおよそ8㎞。山武市埴谷の古い集落を抜けると、周囲は畑の他に杉林が目立つようになり、人家もまばらとなってくる。麻生新田はその名の通り古い開墾地だが、この先、松尾町方面に向かっては広大な山林が広...
東金市

東金市滝沢 万策尽きたミニ分譲地

 東金市の滝沢は、東金線の東金駅から北西におよそ9㎞。以前紹介した極楽寺地区同様、やはり八街市との境に位置する静かな農村地帯である。しかし滝沢の場合、総武本線の八街駅からも8㎞ほどの距離があり、隣接する八街側もかなりの僻地のため、周囲は...
八街市

八街市山田台 築17年の未入居住宅

 このブログは物件情報というよりもその立地や住環境の紹介に主眼を置いていて、特定の物件についての詳細なレビューは、基本的に行っていない。僕は北総の物件情報はアットホームやホームズ、ヤフー不動産などのポータルサイトでほぼ毎日「価格の安い順」に...
山武市

むつみ台団地/火野口台団地

 前回紹介した山武市横田の森の中の分譲地を、更に最寄のバス停から遠ざかる北東方向へ進んだ先にも、より一層寂れた誰得ニュータウンがある。  元々快速もほとんどなく(早朝1本のみ)、不便で都心までの通勤には不向きであるとの評判である総武本...
山武市

山武市横田 森の小路を抜けた先の小さな分譲地

 山武市の最北部に位置する横田地区。人知れず山武市のコミュニティバスの路線も姿を消し、交通手段は乗り合いタクシーに切り替えられ、もはや建売販売の業者からも忘れられつつある寂しい分譲地がポツポツと点在する。住宅の数より、更地に掲げられた草...
旧光町

横芝光町宮川 川沿いの忘れられた分譲地

(2018年6月8日追記)  コメント欄よりご指摘を受けていますが、この記事には事実誤認による誤った情報がいくつか含まれております。追記として訂正もしてありますが、再調査も行っておりますのでそちらも併せてご覧いただければと存じます。 ...
八街市

八街市朝日 廃屋と空き家に挟まれた売地

 総武本線の八街駅から徒歩でおよそ40分。八街市朝日の農村部にポツンと切り開かれたミニ分譲地の売地。鬱蒼とした茂みに囲まれた静かな住宅地だが、鬱蒼としすぎているためかほとんどが空地で、大雑把に数えても20区画程度はあると思うが住宅は...
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