僕はブログで、紙の資料を画像データ化して記事に添付することが多いので、スキャナーをよく使う。以前はエプソンの平置きのものを長年使っていたのだが、ちょうど今から1年ほど前に故障してしまった。
平置きタイプのスキャナーは、パソコンデスク周りでは設置場所が限られてしまって、正直邪魔だったので、もっとコンパクトに使えるものがないかと探してみたところ、中国の通販サイトであるAliexpressで、ハンディ型のスキャナーを見つけたので購入してみた。Amazonにも売られているのだが、当時はAliexpressで購入したほうがだいぶ安かった。
MUNBYN
注文から1ヶ月弱ほどで自宅に到着したので、早速使ってみたのだが、すぐにこれは失敗であることに気がついた。使い方としては、下の画像のように、自分の手でハンディスキャナーを転がして紙を読み取るのであるが、スキャナー自体には小さなローラーが付いているので滑らかに転がるものの、定速で転がす必要があるために、読み取る紙を手で抑えることが難しいのである。
そのため、転がしているうちにどうしても紙が動いてしまうことが多く、せっかく読み取っても、下の画像のように、仕上がりが歪んでしまっていることがしばしばある。しかもこれだと、1枚紙しか読み取ることができず、厚みのある書籍などはまともにスキャンできない。
しかも、読み取り画像はマイクロSDカードに保存されるので、うまく画像をスキャンできるか確認するためにはいちいちカードを抜き差しするか、あるいはUSBケーブル(ミニUSB)で繋いでパソコンで確認しなくてはならない。どちらかと言えばこちらのほうがストレスであった。
最大900dpiなのでさして高画質でもない。しかも、純然たるパソコン周辺機器なのに、なぜか乾電池駆動である。何でもかんでもリチウムイオン電池にすれば良いとは思わないが、このデバイスに限っては、どう考えてもUSB充電式が妥当であろう。USBの差し込み端子はあるにも関わらずである。
これでは流石に使い物にならないので、なにか別の良いスキャナーがないものかと改めて探してみたところ、読み取り式ではなく、下の画像のようなドキュメントスキャナーを発見した。
これなら書籍でも読み取れるし、形状から見ても、ハンディスキャナーのような読み取りミスもないだろうと思って、やや高価ではあるが真剣に購入を検討していたところ、ある重大な事実に気がついてしまう。1300万画素を謳っているけれども、これはスマホで撮影しているのと、どれほどの違いがあるのだろうか。
そこで、手持ちのスマホで、改めて1枚紙を床に置いて、真上から丁寧に撮影してみた結果が、以下の画像である。
……ということで、この画像を見た瞬間、せっかく中国から輸入したハンディスキャナーは、間髪入れず押入れの中へ直行し、もちろん欲しい物リストに複数登録してあったスキャナーはすべて跡形もなく消え去ることになった。
以降は、かんたんな画像でも良ければスマホで撮影し、どうしてもしっかりスキャンしたい場合は、コンビニのマルチコピー機を利用してスキャンするようになり、そのまま今に至っている。スマートフォンというものは、偉大なガジェットであるとつくづく思う。
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