近況

お知らせ

 ここ数日ほど、メールや当ブログのコメント欄、お問い合わせフォームより多くのご声援をいただいております。ありがとうございます。

 肝心の話である整備協力者の友人と直接会う予定はこの先で、動画チャンネルの件も条件呈示待ちの状態なので、今の時点で進捗状況について何もお答えできる話もなく、まだ返信もほとんど行えていませんが、いただいたメールはすべて目を通しております。

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 自分がしっかり説明していないから悪いのだが、ご連絡をいただく中で誤解を受けている部分があると感じるので改めて近況を説明すると、手を引く予定なのはあくまでYouTubeのチャンネルであって、ブログを含めた、限界分譲地に関する調査や文筆は今後も継続する。ほぼ同じタイミングで僕はTwitterの更新もやめているが、これは単に不愉快なことが多いから一個人としてはもうやりたくないというだけの話で、事情は少し異なる。

 YouTubeはあくまで自営業として行うものだが、僕は現時点でもほかに執筆や講演などの依頼を受けており、こちらは自己判断でやめるわけにはいかない。おそらく依頼主側も、僕がYouTubeチャンネルを運営していることを前提として依頼を出したと思うので、今回の結果は不本意なものだとは思うのだが、そうは言っても難しいものは難しいのでそこはご了承いただくほかはない。

 ただ、さすがに限界ニュータウン探訪記の看板まですべて下ろしてしまったら、依頼先はどこの馬の骨かもわからない40代男性(無職)になってしまう。僕自身は肩書など何でもよいのだが、それでは先方も納得しないと思うので、長く休止状態だったブログの更新を再開したものである。

 ブログは、書くのにほとんど経費もかからないし、一番の違いは、動画編集と異なり書くことがストレスや負担にならないということだ。昔から、何かに行き詰まったり、生活がつらくなったときに行うのは、文章を書くか漫画を描くかのどちらかで、漫画は今は描かなくなったので文章を書いているだけである。むしろこんな時だからこそ更新しているともいえる。

 

 出版の依頼を受けたのはこのブログの存在がきっかけだったが、そのほかに舞い込んだ仕事は大体がYouTubeと書籍の販売を契機としたものだった。書籍に関しては特に売れ行きなどは聞いていないものの、さすがにそろそろ絶版になるのではないかと思う。生計が立てられなくなるほど依頼が減ったら、今度は正社員ではなく嘱託運転士の形で、以前働いていたバス会社に出戻りの形で応募しようかとも考えている。つい先日、その会社の先輩から久々にお電話をいただいたが、聞けば今はもう末期的なまでに人手不足らしい。

 ただバスの仕事は過酷なので正直気乗りはしないし、SNSで元勤務先を実名で挙げていたので、出戻りの際は全部消去する必要があろう。40過ぎてバカッターでは目も当てられない。もっとも、現役の運転士のころから、僕はほぼ身元を明かしてTwitterを更新しており、職場の人もそのことは知っていたのだが。

 それよりまずは、YouTube動画のために買い揃えすぎた仕事用具の整理をしなくてはならない。愚かにも遠征用の四輪駆動車まで買ってしまったので(冬季の別荘地の探索に必要なのは確かだが)、年末に買ったのにいまだに修理が終わらないのだが、終わり次第これは売り払う。こんなくだらない損害を出すためだけにYouTubeをやっていたのかと思うと涙も枯れる。もっとチャンネルを拡大させていく予定で、友人夫妻などの人手も含め、あれこれ用意を進めていたが、僕ごときのチャンネルでそんな拡大路線は無謀だったというほかない。

 むしろ今思えば、YouTubeを始めたこと自体誤りだったという気がしなくもないが、それを今更言っても仕方ないので、これは順序を追って進めていくしかない。いずれにしても講演などの仕事の残りを消化し終わるまで再就職は難しいので、しばらくはこの宙ぶらりんな生活だろうか。

 転出については、今の時点では何も具体的な話は進んでいないが、すでにお伝えしている通り、土地整備の企画は引き続きブログでもお伝えしていきたいし、そもそもスタンスとして、僕は限界分譲地の一住民として情報を発信していかなければならないという都合がある。

 出版にせよ執筆にせよ取材にせよ、依頼主の方々が共通して語るのは、僕自身が限界分譲地の住民であることに関心を持ったという点だ。確かにこの点だけは、東京などの都市部に拠点を構えるメディアにとっては、通常の仕事上の交流関係をあたっても、なかなか見つからないかもしれない。

 もともとよくお話していた分譲地の住民の方や、地域猫の保護を行っている近隣の方からは、転居を思いとどまるようにとのありがたいお言葉もいただいているのだが、整備を行う気になれない土地に暮らし続けても仕方ないというか、上記のように僕にはそうもできないという事情もあり、引き続き廃新天地の調査は行っていく。

 動画の企画の過程で、個人的に地主さんより片付けの依頼を受けた土地については、こちらから話を振っておいて、途中で放り投げるわけにもいかないので最後まで片づけは行う。また、取材の過程で、僕は群馬県長野原町の老朽化した別荘の処分を頼まれていて、これも現在広告に出しているのだが一向に反響がないので、ジモティーにも出して、誰かに所有権と納税義務を押し付けようと考えている。これらはいずれもボランティアになってしまうが、それはまあ自分から申し出たことなので仕方あるまい。

 直近では、4,5,6月の3回にわたって開催されるNHK文化センターでの講習の依頼と、5月16日の東金市民会館での講演(というほど大げさなものでもないが)、6月15日に明治学院大学での講義の依頼がある。そのほかの仕事については現時点では公開はできない。東金市民会館の講演はライブ配信を行う予定だったが、それは中止にし、講演のみを行う。

 自分の所有地については、ジモティーに売りに出す際、重要事項説明として野良猫の不審死が発生したことを明記し、売り出し価格を1兆円にすれば誰も買わず広告だけが出され続けるかとも考えたのだが、そんな復讐はむなしくなるだけなので、頃合いを見て処分を考えていく。

 

コメント

  1. michiおど より:

    こんにちは
    転居先やYouTubeチャンネルの今後などまだ不確定な事が多いようですが吉川さんの意思と今後の方針が明確なのと なんと言うかこの記事を読んで吉川節が戻ってきたなと勝手に安心しました。これからも応援させて頂きます。

  2. SI より:

    千葉県内に住み続けてくださる可能性が残っているようで何よりです。また、ブログ、twitter、youtubeのすべてを包含する「ウェブ投稿業」という肩書きは、変える必要がなくてよかったですね。

    ここ最近のわずかな期間に、著書の出版、十万規模のYoutubeチャンネル、講演会など、普通にはできない経験をされたのですね。ご苦労もあったと思いますが、うらやましく感じます。

    ブログの今後を楽しみにしております。

    • 吉川祐介 吉川祐介 より:

      ありがとうございます。
      短期間に生活が激変してしまい、ありがたい反面、ずっと戸惑い続けていた一年でもありました。
      もともと劣等生で生活力もないですから、注目を集めることによって、化けの皮が剥がれることに対する恐怖心がなかったと言えばうそになります。

  3. ミチルさん より:

    YOUTUBEに寄り道したけど、結局は原点であるブログに戻ってきたというところでしょうか。
    どんな形であれ、吉川さんが活動を継続されることは歓迎です。

    • 吉川祐介 吉川祐介 より:

      ありがとうございます。
      文字メディアを優先するスタンスは変えていなかったのですが、どうしても寄稿記事が優先になっていました。
      収入を考えるとブログが一番少ないので、やっぱりこのテーマは、生業にするのはよくないかなと思い始めました。

  4. とな より:

    こんにちは、銀の盾貰ってもYouTubeの運営が割に合わないのを改めて実感しました。
    動画での吉川さんの語りが好きでした、ブログや書籍だとその魅力が半減してしまうのが残念でもあります。
    YouTubeのチャンネル更新をやめても楽待チャンネル等のご出演を期待しています。

    • 吉川祐介 吉川祐介 より:

      ありがとうございます。
      楽待さんからも今後についての打ち合わせの打診が来ています。
      一番お世話になっている寄稿先なので、しっかりお話したいと思います。

  5. なめこ より:

    売り出し価格一兆円に笑ってしまいました、すみません。
    野良猫不審死の件、犯人捕まるとよいですね。
    許されることではないです。
    書籍楽しく拝読しました。
    YouTubeとTwitter更新がなくなるのは残念ですが、個人でやっていくのに無理のない範囲で頑張ってください。

  6. ちるみ より:

    こんばんは。短期間に大変な事態に成っていたのですね。他の廃墟ブロガーさんの読者コメントに吉川さんのTwitterが荒らされている。と書いて有り、覗いてみたらツイのアカウント削除、YouTubeも売りに出されていて驚きました。
    黒猫ちゃんの事は許されない事件で、YouTubeはお友達の事もあって仕方がないのでしょうが、余り他人の言動に左右されないでドンと構えて欲しいです。

    吉川さんは才能の有る方ですし、もっと自己肯定感を上げて行って下さい。
    引っ越しにもお金が掛かると思います。
    YouTubeも慣れて来ていたので残念ですが、内容が素晴らしい動画でしたので
    アカウントを変えてタイトルも変えて又動画配信して下さい。
    Twitterは活動の広告様に使えば絡まれてもシカトで良いのでは無いですか?

    東金文化会館は近いので行ってみようかな。吉川さんのアイコンアニメも可愛くてもっと色々と描いて使って欲しいです。
    継続する事は大きな力に成ります。
    影ながら応援しています。

  7. 匿名 より:

    「YouTubeを始めたこと自体誤りだったという気がしなくもないが」
    とんでもないことを仰る!!
    まぐれあたりの数万再生ならともかくチャンネル開設から
    公開直後以外のどうかが10万回再生を超えるというのは吉川さんの”才能”ですよ。
    流行りの題材でバズるだけを目指しても叶わず、荒事に手を出す投稿者も多い中で
    題材としても決して花があるとはいえない案件をこれほど徹底的に掘り下げて
    コンテンツに仕上げられるのは吉川さんにしかできないことです。

    今後どのような顛末に至るかはもう外野としては眺めているだけしかできませんが
    ご無理のないよう活動お願いします。

  8. 吉川さん、お疲れさまでした。
    TwitterとYoutubeの活動を停止することにびっくりしましたが、今後もブログで活動を継続して行かれるとのことで安心しました。
    今後とも応援させていただければと思います。

    • 吉川祐介 吉川祐介 より:

      ありがとうございます。YouTubeは結局もう一度続けることにはなりましたが、Twitterの運用についてはまだ決めあぐねているところなんです。

      進展があるたびに異なる媒体で公開しているためか、混乱を招いている模様なので、ブログでも顛末を述べようと考えております

  9. 私もゲーム系の動画チャンネルを運営しています。
    YouTubeチャンネルの運営に於いて、注意すべき点が幾つかあると私は考えています。

    ①継続的に動画投稿を続けられるネタがある事(無限にネタが湧き出るジャンルの必要性)。
    ②動画制作にお金(時間)を掛け過ぎない事(機材・編集・移動経費など)。
    ③動画チャンネル運営は、時給換算で収益性を考えるべき。

    吉川さんのチャンネルを楽しく視聴していましたが、あまりにも制作時間にコストを掛け過ぎていると感じていました。同じようなジャンルの動画チャンネルが存在しないということは、労力に見合っただけの報酬が発生しないジャンルということなのです。

    どんな動画でも、視聴者を惹きつけるには台本制作が必要不可欠です。私の動画チャンネルでも機械音声を使用している都合上、必ず文字原稿を制作してから動画を作成しています。

    動画制作では、こういった台本制作以外にも撮影や編集といった作業にかなり時間を要するので、吉川さんの動画投稿頻度と再生回数を見て、「広告収入だけでは時給換算で赤字だな」と感じていました。

    実は、この動画のような撮影方法こそが、多くのyoutuberが実践している「割の合う動画制作の手法」なのです。カメラの前で話をするだけでもコンテンツとして成立しますので、この制作手法でこのチャンネルを維持されると良いのではないでしょうか?

    何もチャンネルを売却する必要はないと思います。チャンネル売却とは、音楽家が著作権を売却するようなものです。動画投稿者が一番やっては駄目な選択肢なのです。

    せっかく今まで気づき上げてきたチャンネルのブランド価値をお金に換えてしまったら、絶対に後悔すると思いますよ。

    • 吉川祐介 吉川祐介 より:

      ありがとうございます。全部の動画が赤字というわけでもないのですが(あまり細かく計算もしてませんが)、僕はこのような動画しか作れないので、結局チャンネルを売る話はなくなりましたが、いずれにしろできなくなったら、その時は無理なんだろうなと思います。そんなにYouTuberという職業にこだわりがあるわけではないので、作り方を変えてまで続けようとは思えないんです。

  10. 飯山満 より:

    吉川さんのやりたいようにやるのが一番です。

    誰かに頼まれたわけでも、誰かにやれと言われたわけでも、ましてYouTubeで1発当てようとしたわけでもないでしょう。「続けて欲しい」「もったいない」という応援(?)も、現在の吉川さんの気持ちを無視した、視聴者のわがままに過ぎません。

    吉川さんのやりたいようにやってください。

    まずは吉川さんの生活基盤が落ち着くことを願っております。

  11. 曽我 より:

    最新の動画を拝見しました
    勝手ながら個人的には
    今は少しホッとしております
    今後もご色々とご無理をなさらず
    自然体の吉川さんでいてくださると嬉しいです

  12. 三平三平 より:

    私の愛読書は村上春樹から西村賢太と両極端ですが、吉川さんの文章はこの2人に劣らぬ魅力があるので天才的な文才のある人だと思います。
    YouTubeの語りも下手な地方ラジオ局アナよりも素晴らしいですし才能の塊です。
    バスの運転手も大切ですが、文才や語りの才能を表現の世界で活動してください。
    私も工芸品のモノづくりで個人事業主をしていますが、37歳で独立して食べていけず新聞配達と郵便配達のバイトをしながら食いつないで自分の唯一の才能と勝手に信じてモノづくりを継続して来たら好きな仕事でいつの間にかお金に困らない生活を手に入れました。
    吉川さんも才能を信じて是非継続して下さい。

  13. ゆうと より:

    こんばんは。いつもYouTubeを楽しく拝見させていただいております。私は明治学院大学の学生なのですが、6/15日の講演を是非拝聴させていただきたいと考えております。もしよろしければどのような講義の中で行われる予定なのか教えていただけないでしょうか、、、

    • 吉川祐介 吉川祐介 より:

      ありがとうございます! 返信が遅くなり大変失礼いたしました。
      講演というより、講義の中で講師として参加するのですが、今度その講師の先生とお会いして少しお話しますので、詳細が分かりましたらこちらのブログで告知いたします。
      よろしくお願い申し上げます。

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