東京新聞の取材を受け記事が掲載されました。

お知らせ

 本日、2023年4月16日付の東京新聞の「こちら特報部」面に、僕が取材を受けた記事が掲載されています。

 僕もこれから掲載記事を確認するところですが、もしよろしければご覧ください。

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 東京新聞(中日新聞東京本社)は、僕にとって生涯忘れられない因縁の会社である。記者の方より取材の申し込みがあった時、最初は取材を受けるべきかどうか非常に迷った。

 僕はもともと千葉市中央区にあった東京新聞千葉中央専売所(現在は閉店)でしばらく専業を務め、その縁で、当時は東京の墨田区緑1丁目にあった(現在は移転)東京新聞両国専売所で番頭(雇われ店長の立場)の仕事に就いていたことがある。その時、アルバイト配達員だった今の妻と知り合い、交際を始め、のちに籍を入れることになった。

 しかし、この緑1丁目の専売店のオーナーが店を手放すことになり、経営主体が本社へ移管することになった。その際にその店の継承をめぐって、僕は本社販売部と激しく衝突した。当時の販売局の担当社員に、声が枯れるほどの罵声を浴びせた記憶が今も生々しい。現在、墨田区立川3丁目にある両国専売店の店舗テナントは、当時、僕が近隣の不動産会社を訪ね歩いて探したものである。

 その時の諍いについて今更どうこう言うつもりはないし、今思えばくだらない争いであったと思うが、あの時は、もう二度と東京新聞など手に取るものか、との思いで退職し、実際にそれ以降、今に至るまで東京新聞の記事に目を通したことは一度もなかった。

 一方で、すでに閉業した千葉中央専売所の所長には今なお感謝の念しかない。まだ20代半ばだった僕を、雇うというより、ほとんど養ってくれるという形で店に迎えてくれていた。

 その東京新聞からまさか今になって取材を受けることになるとは、僕も含め、当時僕がかかわった人たちの誰一人として想像しなかったと思う。昔の話なんてあまり思い出したくないけれど、こればかりは、忘れようにも忘れられるものでもない。

コメント

  1. かつおさん より:

    こんにちは。Youtubeで吉川さんを知り、ファンになった者です。今回のブログ記事や書籍をはじめ、どの著作を読んでも吉川さんの実直なお人柄と、深い洞察力が伝わってきます。その分、世の中の不正や悪意に対して消耗もされるのだろうなと思います。
    手間も費用も掛かるかと思いますが、吉川さんの作品や姿勢を見て、私もルポライターになりたいと考えるようになりました。

    これからどの様な媒体で活躍されるとしても、陰ながら応援しております。
    無理のない範囲で活動なさってください。

    4/26の青山教室伺います。その際はよろしくお願いします。

    お忙しいと思いますが、お体を第一に。 

  2. やま より:

    せっかくの価値ある活動が軌道に乗り始めていた矢先の急展開に大変に驚いております。
    私も猫を飼っており、毒エサで殺されたら冷静さを保てないと思います。
    ただ、それとこれとは別というか、皆が見て見ぬふりしてきた限界ニュータウンに一筋の光を当てた第一人者である吉川さんが活動をやめることは損失が大きすぎると思います。個人的には更に知名度をあげ、市議になり限界ニュータウン問題を解決する道筋を付けられる人物であると期待しております。
    何だか吉川さん周辺が妙な方向にねじ曲がっているように思うので、投げ出さず初心に立ち返り限界ニュウータウンで収入を得て、問題解決に邁進してください。
    吉川さん、興味半分の廃墟巡り連中とは一味違う見識を持っているからこそ世間から支持されているのだと思いますよ。

  3. くろうさぎ より:

    たいへん面白いテーマで楽しんで読んでいます。応援しています。

  4. よう より:

    お金送ります
    大ファンです

  5. ハチワレ より:

    こんにちは。
    以前から吉川さんの動画は取材や資料の収集などでお金がかかりすぎだろうとは思っていました。
    僕も吉川さんのように声出しでYouTube動画を制作しているのですが、低コストを心がけても機材が壊れるなど不測の事態も含め、それなりにお金は出ていきますよね…

    このタイミングでの提案は遅いのかもしれませんが、老婆心ながらいくつか提案させていただきます。
    ・YouTubeの「メンバー」機能を使って、毎月定額の支援をしてくれる強めのファンを募ることは考えたほうが良いと思います。吉川さんの動画はオンリーワンなので応援者は少なくないと思います。視聴者は事情をよく知っていますし、月1,000円くらいの設定でもいいと思います。
    ・「磯村建設」「湯沢町」「臼作」といったシリーズごとの再生リストを作って、関連動画の見逃しが無いようにするだけでも視聴数が上がります。
    ・動画のテンポが良すぎるので、もう少し1カットを長く使って、取材時に回した動画の長さがあまり無駄にならないようにして、編集を簡単にし、動画本数を増やす(吉川さんの動画には鮮度が関係ないので、本数がもっとあると過去のものも伸びやすくなる)

    動画活動を末永く継続していただけたらと切に願います。

  6. fan より:

    今、YouTube見ていますが、なんとも切ない気持ちになりました。
    誠実な人柄が表れた動画で、見ていてテイクするだけの自分の愚かさを感じました。
    第三者が軽々しく言えることではありませんが、今後の活躍をお祈りしています。

  7. 銀狐 より:

    地元が近いのでいつもこっそり見させて頂いています。
    限界分譲地について、吉川さんほどの熱量を持って、調査、発表されている方は居ないと思います。
    とても魅力的です。これからも応援しております。

  8. えすい より:

    チャンネル運営は難しいですね。。。

    継続性が一番だと思うので、無理をしない範囲でブログ等違う媒体で続けていただければと思います。
    Youtubeから知ったにわかファンですが、チャンネル売却しても応援しています。
    まずは生活を立て直すことを優先していだだければ。
    吉川さんの生活が第一で生業が成り立たなければ意味がないので。

  9. ゆで より:

    著書を電子書籍(Kindle)にしていただけませんか?海外に住んでおり紙の本は持てないのですが、どうしても読みたいのです。

    • 吉川祐介 吉川祐介 より:

      ありがとうございます。電子書籍についてはお問い合わせやリクエストを時折いただくのですが、今の時点では僕のところにお話は来ていないのです。僕の独断で出せるものでもなくて、申し訳ございません。

      • 南波守正 より:

        いつも興味深く勉強させていただいております。
        電子書籍の件、今は自費出版という言葉は死滅し、amazonの電子書籍「Kindle出版」で持ち出しゼロ、そして収益化も可能です。wordベースで書籍化可能なはずです。
        2冊ほど軽めのテーマで挑戦し、慣れたころに大作に挑戦されるのも良いかもしれません。
        webで調べるよりYoutubeで「Kindle出版」調べる方が分かりやすいジャンルだと思います。

  10. 高橋 より:

    はじめまして。
    私も町田の専売店でお世話に成っていました。良い店長一家でした。
    が、新聞というものはエリートが作ってゴミが配るって構図。それが新聞社側の意識のデフォでしたね。どこの新聞社も同じでしょう。なので新聞社側のれん中の大半は人間的にクズ、よらば大樹で有名企業に入った者達ばかり。文は書いた者の人品が現れます、なので日本の新聞記事は読む気が全くしません。
    戦後に限ったことではなく、そういう日本社会の文化は昔からのようですので治らないものでしょう。
    書籍等出版社も同様です、大手はもうw。零細や小さいところはまだマシな所が多そうなのが救いですけども。

    吉川さんの作品は、限界ニュータウンのみにかかわらず、その時代の日本の歴史まで言及している事実上広いテーマの者に成っているとおもいます。
    私はそれらニュータウンにさほど興味は無いですが、その取材や得たものが興味を引き、拝見しています。今時のノンフィク作家や記者よりもしつこいので面白いです。

    今回ブログもいくつか拝見しましたが、やはり動画の方が内容はある=それだけ手間かけたくらいの内容もしくはそれ以上の内容はあるのではないか?が、私個人の感想です。更新頻度低くても、もしくは、今のは譲渡してもチャンネルを新たにつくり、そこでたまに更新していただけたら幸せです。勝手ながら失礼しました。

  11. BlueThree より:

    取材を受けた記事は紙面限定なんですかね?
    HPにはそれらしい記事なかったようです
    https://www.tokyo-np.co.jp/n/tokuhou

  12. ななしさん より:

    吉川さんの記事、なぜか「こちら特報部」のサイトに掲載されていませんね?

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