不審者

旧サブブログ: 海辺の限界分譲地

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 僕が様々な限界分譲地を歩き始めたのは、元々は自分が個人的に使うための土地を探していたためであり、そんな話を広く公開するつもりもまったくなかったが、軽い気持ちでブログを書き始めてからは、土地を買うためではなく、ブログを書くための分譲地巡りとなってしまい、そしていつの間にか、これが僕の仕事の一部となってしまった。

 仕事と言っても、もちろんこれ1本で生計を立てられるほどの稼ぎはなく、基本的にアルバイトの収入がメインなので、感覚としては趣味で歩いていた頃と大差はないのだが、もはや自分でその分譲地の売地を購入する意思などまったくないにもかかわらず、土地探しを始めた当初と同様、僕は今でも分譲地を調査するときは妻と二人で出向いている。

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 妻は限界分譲地はおろか、不動産自体特に関心があるわけでもなく、もちろん僕のブログも読んでいない。映画館とかイオンモールとか、もう少し普通に楽しめるところに連れて行ってあげたいとも思うものの、現状ではアルバイトの休みの日に分譲地へ行かざるを得ない都合上、なかなか他に時間も作れない。それでも一緒に行かざるを得ないのは、僕が一人で分譲地を歩いていたら、地元住民に強く警戒されてしまうリスクがあるからである。

 僕が訪問する限界分譲地は、住民の移動手段はほとんどが自家用車で、皆、自宅の敷地から自動車で移動するのが普通なので、分譲地の中を歩いているのは飼い犬の散歩をしている住民くらいしかいない。田舎であるし、あるのは空き地ばかりで住民の数は多くないので、余所者は目立つ。そんなところで、41歳の見慣れない男が、しきりにスマホのカメラで撮影しながらウロウロ歩いていたら、警戒するなというほうが無理な注文だ。

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 空き巣か、変質者か、異様であることは間違いなく、「分譲地を見て歩くのが好きなんです」などと言っても余計怪しまれるだけである。実際、成田市内のある分譲地を一人で訪問した際に、住民の方に「家とか撮影していましたけど何をしているのですか」と詰問されたこともある。

 それに対し、夫婦で歩くと印象はだいぶ変わる。僕は、住民の方とすれ違ったり顔を合わせた時には必ず挨拶をするようにしているが、その際、夫婦であれば、何をしているのかと聞かれても「売地を見に来ました」という万能の言い訳(決して嘘ではない)に俄然説得力が増すようだ。あらそうなのね、という感じでそれ以上追及されるわけでもなく、たまに身の上話や地域の事情を語ってくれるおばあちゃんもいたりする。

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 ただ、一度だけ、通りがかりの農家らしきおじいちゃんにこの言い訳を使ったら、「俺の知り合いも土地を売りたがってるから見てくれないか」と、分譲地ではないどうでもいい売地を半ば強引に案内されてしまったことがあるのだが、そういうことはまあ滅多に起こることでもないと思う。地価の下落にダイレクトに触れているブログの性質上、高値で購入した方も多い住民にストレートな質問をすることはなかなかできないので、挨拶がてらに簡単に話してくれる他愛もない話が貴重な情報源のひとつであったりもする。

 それにしてもまあ、人様の生活空間を写真に収め、ネットで公開し、好き勝手なコメントをつけるというのは、どう控えめに見てもあまり行儀のよい仕草とは言えない。であるからこそ、僕は、ブログの話題は可能な限り住宅地のハード面の問題に特化して扱うようにしており、例えば個別の住宅の模様などに必要以上に言及して、「民度」といった言葉を使用して住民の気質に触れたりすることはしないようにしているつもりなのだが、書かれる方にしてみれば大差はないかもしれない。

 僕のブログはローカルな話題が多いので、どう頑張っても一定以上のアクセス数を超えられないのだが、だからと言って「空き家に侵入してみた」だとか、一線を越えてしまうような無茶な企画に走らないように気をつけたいものである。

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