地域別

八街市

八街市朝日  僕が暮らした限界分譲地

 私事になるが、僕たち夫婦が、東京の江東区から八街に引っ越してきて約2年。貸家の更新時期が近づいてきたところで、僕たちは先日購入した芝山町の土地の近くに改めて別の貸家を借りることになり、今回、これまで暮らしていた八街市朝日の貸家を引き払...
B級別荘地

旧蓮沼村(山武市蓮沼) 人気のレジャー施設周辺に散らばるB級別荘地

 山武市の蓮沼地区は、元は山武郡蓮沼村と呼ばれた一自治体で、2006年、周辺の山武町・成東町・松尾町と合併して消滅した山武郡最後の村制自治体である。1889年に蓮沼村が発足して以来、一度も周辺自治体と合併することなく細々と村制を続け...
富里市

富里市十倉  賽の河原の石積みを放擲した分譲地

 北総や外房方面の限界分譲地の光景を特徴づけるもののひとつとして、空き地に立てられた草刈り業者の看板がある。投機目的で分譲されたこれらの未利用宅地は、所有者のほとんどが遠方(印象として、東京と神奈川が多い)に住んでいて、しかも分譲から長い年...
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芝山町

NAAの苦難

 僕がこのブログで紹介している分譲地は、首都圏の一般的な郊外型住宅団地と異なり、都心への通勤を想定して開発されたものではなく、北総に限って言えば、70年代に成田空港の開港を見込んで投機目的で開発されたものがほとんどだ。であるから、そもそも都...
山武市

貸家の供給過多

 昨今は空き家問題と絡めて、住宅の供給過多の問題がよく取り沙汰される。特に大都市部から遠く離れた地方の小都市や農村では、築年数が経過し補修に多額の費用を要する古家を、無料あるいは10~20万円程度の破格値で入手した、などという話を耳にす...
富里市

バルールド成田

 バルールド成田は、芝山町役場から徒歩でおよそ20分ほどの立地にある新興住宅地である。「成田」と呼ぶにはかなり無理のある立地条件ではあるが、近隣の著名な地名を借用する分譲地や分譲マンション、会社名は珍しくなく、いまだに「芝山...
八街市

八街市沖 投げ売りが続く最果ての分譲地再訪

 Twitterでは既にお話ししているのだが、僕はここのところ、このブログのための分譲地調査はお休みしている。理由は、実は自分自身の住宅用地の取得に向けて動いていて調査まで手が回らないためだ。そもそもこのブログは、もともと北総エリアで住宅用...
成田市

夏のビバランド団地空き家カタログ2018

 今年(2018年)の関東地方は、ほとんど梅雨らしい降雨もないまま早々と梅雨明け宣言してしまい、7月に入るや否や突然の猛暑に襲われ、季節は一気に夏となった。  ところで夏と言えば空き家だが、当ブログで最初に紹介した限界ニュータウンであ...
B級別荘地

横芝光町木戸 海水浴場を失った海辺の分譲地

 千葉県北部の太平洋側沿岸には、既に語るまでもなくご存知の通り、九十九里浜と呼ばれる、およそ60㎞にも及ぶ広大な砂浜が広がっている。夏になれば、その砂浜の各所で海水浴場が設置され、関東各地から行楽客が訪れるマリンレジャーの一大スポットとなる...
お知らせ

「matinote」に記事を寄稿しました

 ここ最近自分のブログも停滞気味ですが、「matinote」に新たに記事を一本寄稿しました。前回は北総の住宅事情の概論でしたが、今回は具体的な町の紹介。まず最初は、僕の住む千葉県八街市の住宅事情を軸とした紹介です。 記事ページ:住宅の乱開...
お知らせ

横芝光町宮川 川沿いの分譲地再訪  読者からのご意見に対する訂正と反論

 2017年の12月に、僕は横芝光町の宮川にある分譲地を訪問して記事を一つ投稿した。それからしばらく当該記事には、一つのコメントも付くことなく、また一時的にアクセスが急増することもなく、僕自身その記事自体を忘れていたものであるが、つい先...
B級別荘地

九十九里町作田  小屋用地として再利用される旧分譲地

 これまで当ブログでは、主に成田空港周辺の旧分譲地を探索してきた。それらの分譲地のほとんどは、空港特需を見込んだ投機目的で造成・分譲されたものだが、千葉県の超郊外の分譲地は、何も空港周辺にだけあるのではない。千葉県の外房側、九十九里浜に...
富里市

富里市十倉 家屋の半数が空き家と化した辺境の古い分譲地

 成田空港周辺の自治体の中でも、富里市は成田市に隣接し、空港からも至近な距離にあるため、当ブログで紹介している多くの限界ニュータウンと異なり、富里の分譲地は、開発・造成とほぼ同時期に建築されたと思われる、やや築古な家屋(築40年前後)が隙間...
山武市

山武市板中新田 太陽光パネルの脅威にさらされる分譲地

 少し前に、僕は自分のTwitterで、近隣に太陽光パネルが設置されてしまった分譲地の写真をいくつかアップしたら、予想もしなかった反応を頂いた。分譲地内の空地に太陽光パネルが設置されている光景は北総ではごくありふれたもので、その無神経極まり...
放棄住宅地

清和団地再訪  都市計画区域外の分譲地

 前回まで数回にわたって投稿した、多古町や旧栗源町の分譲地は、「ニュータウンと農村の境界線 多古町編」の記事でもお伝えしたように、Twitterで知り合った方と同行して調査したものだが、その際、併せて神崎町の清和団地も訪問した。(「清和団地...
放棄住宅地

ニュータウンと農村の境界線 旧栗源町編

 栗源(くりもと)町は、かつて香取郡の一自治体であったものが、2006年、佐原市、山田町、小見川町と合併して、現行の香取市となったものである。他の町はともかく、佐原はよく知られた名前なので、その名前が消滅して「香取市」とされたことに違和感を...
多古町

ニュータウンと農村の境界線 多古町編② 出沼団地

 出沼(いでぬま)団地は、前回紹介した新堤台の分譲地から直線距離でおよそ1キロほど南に位置する、やはり70年代に造成された旧分譲地だ。こちらは千葉交通のバス路線からは少し離れ、多古町のコミュニティバスのバス停が設置されているが、「出沼団地入...
多古町

ニュータウンと農村の境界線 多古町編① 新堤台分譲地

 当ブログで紹介している北総の限界ニュータウンは、そのほとんどが農村や山林の中にポツンと位置する陸の孤島のような立地だが、関東の住宅団地の開発の歴史を振り返れば、今でこそ住みたい町ランキング上位の常連に位置するあの人気の住宅地だって、元は農...
八街市

八街市上砂  農道の奥深くに眠る放棄住宅地

 北総の分譲地の更地によく看板を掲げている草刈り業者の一つに「ニチエイ建設(日栄不動産)」という会社がある。多くの草刈り業者の売地の物件広告が、ただ地積と価格を羅列しただけの、所在地の特定も難しい横着な広告であるのに対し、日栄不動産のそれは...
八街市

八街市用草  キャンプ場に隣接する分譲地

 八街は、農地も多く残る田舎町であるのは確かだが、明治時代の開墾地である旧八街村エリアにしろ、江戸時代からの散村が点在する旧川上村にしろ、大方の平坦地は農地として切り開かれており、あとは雑木林などが残るのみで、元々台地上に位置するため山...
成田市

下総町・大栄町のミニ分譲地と放棄分譲地  超郊外分譲地のこれから

 これまで、主に共有設備に焦点を当てて、旧下総町と旧大栄町の分譲地をいくつか紹介してきた。僕の暮らす八街の分譲地と違い、下総や大栄に作られた旧分譲地は、比較的区画数が多く共有設備を備え「住宅団地」を整えようとしたものがほとんどだ。実際には思...
成田市

成田市臼作 無住の放棄住宅地の再調査

 先日、成田市内の分譲地の開発許可の概要を調べに成田市役所に赴いた際、元々は別の分譲地の開発許可を調べに行ったのだが、開発許可案件の一覧に、以前紹介した、成田市臼作の放棄分譲地の開発許可が記載されているのが目に入った。臼作の放棄分譲地といえ...
成田市

成田リバティ55団地

 旧大栄町は、平成大合併の際、芙蓉邸街やパレスガーデン成田を抱える旧下総町とともに成田市に吸収合併されて消滅した自治体である。郊外型のロードサイド店舗が集まる商業エリアもない小さな町であるのは下総町と同じだが、下総町と異なり旧大栄町域に鉄道...
成田市

パレスガーデン成田

 パレスガーデン成田は、圏央道下総インターからもほど近い距離にある、旧下総町の中ではおそらくもっとも遅い時期に造成された分譲地である。前回紹介した芙蓉邸街は80年代後半、ちょうどバブル期にあたる時期に造成が行われているが、パレスガーデン成田...
成田市

芙蓉邸街

 成田市北部、旧下総町や旧大栄町に点在している分譲地は、このブログの開設当初からいくつか紹介してきた。ビバランド団地、リバティヒル500、外記林団地、日豊団地など、いずれも山林を切り開いて造成された古い分譲地であり、そして共通するのは、いず...
八街市

八街「危険空き家」レポート

 「空き家対策特別措置法」が施行されて以降、ニュース番組等で、老朽化し倒壊の恐れのある危険な空き家が、行政によって除却される事例の報道を目にする機会が多くなった。その多くはこれまでにも屋根材や外壁の落下事故、悪臭や不法投棄、果ては不審火など...
成田市

成田市小野  竹林に破壊される放棄住宅地

 放棄住宅地というものはこのブログでもこれまでいくつか紹介してきている。このブログは昨年の12月に開設したものなので、以前から訪問していた一部の住宅地を除き基本的に草木も枯れる冬場に調査を行っていて、それが画像の寒々しさを一層際立たせている...
富里市

インフラが消えていく

 成田市の南部に位置する富里市は、元々1985年までは「富里村」として村政施行されていたものが町に昇格し、その後も成田空港勤務者のベッドタウンとしての人口流入が止まらず、町制施行が開始されてからわずか17年で今度は市に昇格するという、北...
八街市

八街市八街へ  光が丘タウンと建築不可の分譲地

 光が丘タウンは、八街駅から国道409号線を南下することおよそ4㎞。総区画数200~300程度の、市内では中規模程度の分譲地である。ここは集中井戸、集中浄化槽を備えた分譲地で、僕は八街で貸家を探す際、ここの団地の貸家も紹介されたのだ...
多古町

五宝つつじヶ丘住宅

 香取郡の多古町は、成田空港の東側にある、人口およそ15000人の小規模な自治体だ。町域は広く、千葉県内の町村では2位の広さを誇る。千葉は稲作が盛んだが、東北産に比べると千葉産の米は、茨城産と同様、関東ではスーパーなどにおける安売り米と...
放棄住宅地

芝山町山田  空港会社の敵と化した放棄住宅地

 成田空港の南側に位置する芝山町は、周辺自治体と比較して分譲地の数が少ない。元々芝山町は人口は7500人しかおらず、まるっきり村レベルの小さな自治体で、中心市街地である役場周辺の地域も一集落程度の趣なのだが、やはり空港の近さもあって工業団地...
八街市

八街市東吉田  ラブホテルを取り囲む分譲地

 北総、と言うより千葉の田舎は、幹線道路や高速道路のインターチェンジ付近にラブホテルをよく見かける。僕はラブホテルの業界事情には詳しくないのだが、自治体やエリアによってその分布状況にはばらつきがある。例えば僕が暮らす八街市は、市街地から...
千葉市

いずみ台ローズタウン

【2022年4月17日追記】 コメント欄より、当記事に写真を添付し、コメントを付けていた土地の関係者の方より、当該箇所の削除の要請を頂きましたので改筆を行いました。ご迷惑をおかけいたしましたことをお詫び申し上げます。  いずみ台ロー...
山武市

山武市麻生新田 森林地帯のはずれの分譲地

 千葉県道22号線を八街市内から山武方向に進むことおよそ8㎞。山武市埴谷の古い集落を抜けると、周囲は畑の他に杉林が目立つようになり、人家もまばらとなってくる。麻生新田はその名の通り古い開墾地だが、この先、松尾町方面に向かっては広大な山林が広...
東大阪市

【番外編】同和行政が生み出した「町」

 今から約16年前の2002年、当時21歳だった僕は、たまたま仕事を求めて半年ほど暮らした、三重県桑名市の社宅の近所に同和地区があったことから、同和問題に関心を持ち、それから数年ほどの間、この問題についていろいろ調べていた。最近ではあまりこ...
東金市

東金レイクサイドヒル八坂台 (クレオの杜)

 東金レイクサイドヒル八坂台は、東金線の東金駅から北西におよそ2㎞の位置にある住宅地。2㎞というと比較的近く感じるが、その道程のほとんどが丘陵の斜面に設けられた勾配の強い道路で、駅徒歩圏内と言うには少し厳しい立地条件だ。近隣には日吉台と...
八街市

八街市滝台 オフロードコースと化した分譲地

 八街市の滝台は、市の最南部、東金市と隣接した地域である。地名の由来は「山田台」同様、東金の滝地区に隣接した台地上の地域ということで、開拓時代に「滝台」と名付けられたが、旧開拓地である一方、奈良時代の作成と思われる「山辺郡印」の銅印が地...
東金市

東金市滝沢 万策尽きたミニ分譲地

 東金市の滝沢は、東金線の東金駅から北西におよそ9㎞。以前紹介した極楽寺地区同様、やはり八街市との境に位置する静かな農村地帯である。しかし滝沢の場合、総武本線の八街駅からも8㎞ほどの距離があり、隣接する八街側もかなりの僻地のため、周囲は...
匝瑳市

原野商法の土地の特定は可能なのか

 全国の都市近郊で宅地の乱開発が進められていた1960~70年代、大きな社会問題となった原野商法。地方の、ほぼ無価値に近い原野や山林を、あたかも大規模な開発予定地であるかのごとく騙って、公図上で細かく分筆しただけの見せかけの分譲地を法外...
八街市

八街市山田台 築17年の未入居住宅

 このブログは物件情報というよりもその立地や住環境の紹介に主眼を置いていて、特定の物件についての詳細なレビューは、基本的に行っていない。僕は北総の物件情報はアットホームやホームズ、ヤフー不動産などのポータルサイトでほぼ毎日「価格の安い順」に...
B級別荘地

八街市山田台 小屋とタイニーハウスの分譲地

 八街市の山田台は、八街市の最南部に位置する旧開拓地の1つである。「山田台」という地名は、元々東金にある「山田」地区に近接した丘陵上の台地に切り開かれたことに由来するもので、近年開発された新興住宅地によくある「〇〇台」よりはずっと古...
成田市

日豊しもふさ緑が丘団地

 日豊しもふさ緑が丘団地は、以前紹介した成田市成井のビバランド団地の少し西に位置する、総区画数200~300程度の住宅団地である。造成時期もビバランドとほぼ同時期で、分譲後しばらくは住宅建築がまったく進まなかった点も同様だ。団地の読...
成田市

成田市臼作 無住の放棄住宅地

 千葉県には、これまで紹介してきた限界ニュータウンとは別に、「放棄住宅地」と呼ばれる、住宅の建築はもちろん、宅地の販売そのものも事実上凍結状態にある旧分譲地が散在している。10~20区画程度の小規模な放棄住宅地は、軽く調査していれば...
八街市

イーストブルータウン八街

 イーストブルータウン八街は、八街駅から南西におよそ3㎞。江戸時代は「東吉田村」と呼ばれた、旧川上村エリアの東吉田地区にある。川上村は1954年に当時の八街町に吸収合併されて消滅したが、町域の大半が明治以降の開拓地である八街町に対し...
八街市

未公開写真と探索こぼれ話

 Twitterでは既にお知らせしているのだが、僕は現在私用で千葉を離れていて、限界ニュータウンの探索ができない。そこで今日は「こぼれ話」などと勿体ぶったタイトルで、さもここでしか聞けないような裏話であるかの如く装ったうえで、本来ならばブロ...
八街市

限界ニュータウンのコミュニティ

 田舎へ移住した失敗例としてよく挙げられるのが、近所付き合いの濃密さに馴染めないことである。確かに一般的に都市部と比較して農村においての人間関係は狭いコミュニティの中で繰り広げられるものであり、それも数百年も続くような古いコミュニテ...
放棄住宅地

東金市極楽寺 建築途上で放棄された建売住宅

  東金市の極楽寺は、八街駅から南におよそ4㎞。八街市と東金市、山武市の境界に位置する古くからの農村地帯である。この辺りは3市の市境が複雑に入り組み、飛び地もいくつか見られるが、東金の市街地からは遠く、住民の多くは日常の買い物などは八街...
山武市

湘南台団地  イメージ地名と古の小字

 このブログで紹介している団地は開発時期が古いので、あまり凝った名付けがされているものはないのだが、近年開発された新しい住宅団地は、マンションの名前同様、妙に凝っているものが多い。  〇〇ニュータウン、などという名前はもはや時代遅れな...
山武市

むつみ台団地/火野口台団地

 前回紹介した山武市横田の森の中の分譲地を、更に最寄のバス停から遠ざかる北東方向へ進んだ先にも、より一層寂れた誰得ニュータウンがある。  元々快速もほとんどなく(早朝1本のみ)、不便で都心までの通勤には不向きであるとの評判である総武本...
山武市

山武市横田 森の小路を抜けた先の小さな分譲地

 山武市の最北部に位置する横田地区。人知れず山武市のコミュニティバスの路線も姿を消し、交通手段は乗り合いタクシーに切り替えられ、もはや建売販売の業者からも忘れられつつある寂しい分譲地がポツポツと点在する。住宅の数より、更地に掲げられた草...
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